生田蕗子の白い毛
仕事帰りに寄ったフィットネスクラブにてエアロバイクを漕いでいたところ、左腕の上腕の部分に何か糸くずのようなものが付いているのに気が付いた。軽く払うがそれは落ちず、狙いを定めて右の指でそれを摘んで引っ張ってみたところ、左の二の腕の内側の皮膚がぽこんと盛り上がった。それが自分の体毛であったことを知る。
目測の長さは3~4cmぐらいだろうか。真っ白い毛である。前日に脇と脛は剃った。普段、腕まわりなどは特に処理をしていないのだが、その毛以外の腕に生えた毛はせいぜい数ミリ程度の長さである。こちらが気が付いていない間に伸び伸びと生えやがってと、なにやら悔しい思いがした。
そういえばほくろの毛が、こんな感じで一本だけ伸びるんだったかと、最近すっかり忘れていた右腕上腕部外側の長い毛が生えるほくろの方を見ると、こちらは黒い毛が1.5cm程度伸びていた。一度気が付くと気になるもので、1時間の自転車漕ぎの間、その白い毛を引っ張った回数は10回を下らなかったと思う。
こういう毛が生えるのは、皮膚に異常がある場合が多いらしいと、以前テレビの健康系番組で見たような気がする。
私の場合、その手のテレビ番組は、始めから終わりまできちっとテレビの前に正座してメモを取りながら見ているわけではない。大抵、特に見たい番組もないまま、あるいは別の番組のコマーシャルの途中、リモコンでチャンネルを変えている途中ふと目に付いて、少し見るだけということが多い。
そういうわけで、そうやって得た健康知識というのは、本当に正しいのかどうかも怪しいのだが、とりあえず豆知識として認識して、それをふとしたときに思い出すことになる。
で、その怪しげな記憶によると、そういう皮膚には刺激を与えるのは良くないので、こういう長い毛は剃らないほうが良いらしい。何がどう良くないのかという点は完全に忘れたが。はさみで切れと言っていた。ような気がする。
よし、家に帰ったらこの白い毛とついでにほくろ毛の方も切ってしまおうと決心するのだが、気が付けば摘んで引っ張っている。刺激を与えるなという点に関しては、こうやって無意識に何度も引っ張っているよりもさっさと抜いてしまった方が良かったのではないかと後で思った。
帰宅後一番に白い毛を切りにかかったが、後で長さを測ってやろうと思っていたその毛は、切った途端にどこかへ飛んでいってしまった。


Comments
通算22話ご苦労様です。
すでにご存知かもしれませんが《ココログ小説瓦版》を設置してみました。
通算の更新数だけでなく、各話のタイトルを告知する場所として使用しています。
(生田さんの知名度がもっと広がればいいなぁ)
Posted by: 甲斐ミサキ | 2004.02.18 at 01:01 AM